山形銀行 ディスクロージャー誌 2016
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10■経営改善の取り組み状況(27年4月~28年3月)■企業支援室が支援する87先に対する外部機関等の活用状況(27年4月~28年3月)正常先を除く期初債務者数 A1,845先うち経営改善支援取り組み先 aうち期末に債務者区分がランクアップした先数 bうち再生計画を策定した先数 c600先51先502先32.5%経営改善支援取り組み率(a/A)8.5%ランクアップ率(b/a)83.7%再生計画策定率(c/a)中小企業再生支援協議会・認定支援機関45先弁護士5先公認会計士税理士9先経営コンサルタント(中小企業診断士ほか)49先山形県信用保証協会主催経営サポート会議6先 業績が低迷しているお取引先企業に対し、営業店と融資部企業支援室とが連携し、経営改善計画の策定や実行を支援しております。また、外部専門家や外部機関等と連携し、経営改善や事業再生支援に取り組んでおります。 取引先A社は地域温泉街を代表する人気旅館で、高い稼働率と単価を確保しておりましたが、原価、光熱費、設備投資といったコストに対する管理が甘くキャッシュフローが恒常的に不足しておりました。経営者から事業承継を前に財務問題を解決したいとの相談があり、当行は積極的に経営改善に取り組みました。 当行はA社の課題を「経営管理の強化」と「過剰債務是正」の2つと判断し、外部専門家とも連携しながら、経営管理を高める改善計画の策定を支援するとともに、通常借入金と資本性劣後ローンの組み合わせにより既存債務の肩代わりを実施することで過剰債務を解消し、A社の金融取引の安定化につなげました。 この取り組みにより、A社経営陣の経営改善に取り組む意識が高まり、地元温泉街のけん引となることも期待されます。 当行では毎月進捗状況を確認しながら、必要な対応については前向きに支援するなど、業績向上・改善計画達成・スムーズな事業承継に向けたサポートを行っております。<外部専門家・外部機関等>税理士・公認会計士・中小企業診断士商工会・商工会議所・信用保証協会経営コンサルティング会社地域経済活性化支援機構中小企業再生支援協議会中小企業当行連 携総力を挙げて支援具体的事例事業性評価に基づいた新規融資対応と経営改善支援経営改善・事業再生支援 当行では平成27年4月より資本政策やM&Aなど専門性が高い業務に精通した部署として、「事業承継・M&A支援室」を新設し、お客さまの事業承継の課題解決支援を強化しております。また、各支店には「やまぎん事業承継プロジェクトチーム」を配置することで、お客さまの課題に対して、きめ細やかな支援を行っております。 平成27年度は山形新聞へのM&A連載コラムの執筆や県内各地区で「事業承継・M&Aセミナー」を開催することにより、取り巻く情勢や対策事例等の情報発信を行い、増加する県内経営者のみなさまの課題解決に取り組んでおります。●会社の経営資源や後継候補者の状況●経営者自身の資産状況(自社株・不動産等)●自社株、不動産の承継に関する課題抽出●その他事業承継に関する課題抽出●新経営体制の構築に関するご提案●自社株、不動産等の円滑な承継プランニング●各種専門家との調整、資金調達に関する助言●プランニング計画書の作成STEP1「現状分析」STEP2「課題抽出」STEP3「対策案プランニング」STEP4「対策実行サポート」■事業承継支援業務のスキーム■27年度の実績事業承継相談件数(本部面談件数)166件事業承継支援〈やまぎん〉のCSR〈やまぎん〉事業承継・M&Aセミナー

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